○深町恭輔:男:18歳:ファイター/ファイター/ダンピール
奈落と戦う傍らも二人暮しの妹を不自由させないように奮闘している。
困った人の頼みを断れない性格のためか、妹や幼馴染から時折不思議な目線を向けられる。
○狗神羽久:女:133歳:フォックステイル/ホワイトメイジ/サモナー
古くから続く東方守護の一族の末裔、一族の中ではまだまだ若い年齢であるが跡継ぎとなった。
謎の羽根つき狐?を召喚し付き従えている。
○水野空:男→女:16歳:スカウト/ガンスリンガー/ガンスリンガー
正真正銘の男として生まれ、たくましく育っていたが、ある日奈落に攫われ実験として女性にされてしまう。
両親の伝えるわずかな手がかりを下に奈落を追うが、今の姿も少し気に入り始めている。
○倉下海月:女:55歳:ブラックマジシャン/ブラックマジシャン/フォックステイル
シャードの力によるものか、もはや狐の原形をとどめることのない不思議生物。
その艶やかな外見どおり水分がなくなると存在の危機に見舞われるが、廃屋で必死に生き続けている。
その空は、澄み渡っていた。だが、それはすでに何日も続き、雲ひとつない青空は水分を奪っていた。
それが天空に封印された龍の力の影響だと思うの者はどこにもいなかった。
そんな一見平和な日々に、海月が九重サツキからの差し入れと共に依頼を受け、空が奈落を追い、羽久が屋敷で寂しく過ごしていた。
そして、深町恭輔は、空から降って来た道士服の幼女の横柄な態度に辟易していた。
そのことが、世界の命運を分ける分岐点である事を、彼ら自身も気づかなかった。
アルシャードでひさしぶりにシナリオ作って遊びました。
PCは6レベルで作ってもらっていますので、それなりのデータになっています。
お話の展開はオーソドックスになってて、分岐点や難しく考えるようなところはほとんどありません。
ちょっと表現が世界的になってるくらいかな?
字面以上にクセモノのPC達でしたが楽しく立ち回って面白おかしく遊べたと思います。
お話はシナリオが一本道なためそれなりに順調、PC4のシナリオコネクションは九重サツキに変わってますがやることは一緒。
反省点などは、まぁたくさんありますがそれはそれ、集合から帰宅までが楽しく過ごせるのが一番ですね。
○オープニング
・PC4:依頼人から、宝玉をなくしたので探して欲しいといわれる。
来嶋牡丹の場合、大事な人から預かったすごい力を持つアーティファクトであると告げられるが、詳しい力は分からない。
途方に暮れそうであれば、PC2の家に手がかりがあるらしい事を教えてくれる。
【クエスト:宝玉を取り戻す】を渡す。
・PC3:ナイトダストと対峙するシーン、海上で追い詰めて結界を張ったところから。
「こんなところまで追ってくるとは、さすがだな、PC3。だが、ここがお前の墓場だ。」
戦闘は演出、PC3は勝ちに来るなら、ナイトダストは大ダメージを受ける。
「く、敵わぬか、だがしかし、これならばどうだ。」PC3の知らない能力で水中から奈落を呼び出す。
「やはりな、そいつらの相手でもしているが良い、次こそ決着の時だ。」自身は《マリーシ》で逃げる。
PC3が負けロールをするなら、ナイトダストから異常な力を感じる。
「くくく、この場は生かしておいてやる、我がこの力の使い方に慣れたら、改めてじっくり殺してくれる。」
【クエスト:ナイトダストを倒す】を渡す。
・PC2:家族や師匠の類が、PC2に役目を預けたことで安心しきって旅行に行ってしまう。
その上なぜか家中のものまで休暇になったらしくPC2が一人取り残される。
そして地震のように大地が震えるのを感じるが、それが誰かの訴えである事が分かる。
その声を聞くべく集中すると「我が・・・力・・・源が・・・不浄な・・・誰か・・・取り戻さねば・・・。」とだけ聞き取れる。
変わって、空からかすかな力の気配を感じる。
【クエスト:大地からの声に応える】を渡す。
・PC1:ハンドアウト通り、空から女の子が降ってくる。
PC1が助けると「わらわの名は鈴音じゃ、お前はなかなか見所があるな。」と頭の悪い声で言う。
「で、改めて、み、水。」と言って気を失う。
【クエスト:鈴音を助ける】を渡す。
○マスターシーン
ナイトダストが空気中からマナを集めて奈落を生み出している。
「なるほど、さすが水の星、ブルースフィアの秘宝、強力な力を秘めている。」
マナを奪われた周辺の植物が枯れていき、水分が失われていく。
○ミドルフェイズ
・シーン1(PC1):オープニングの続き、鈴音に水を与えようとすると、自動販売機を指差し「あれ。」と言う。
購入判定として【幸運】による判定でファンブルしなければ買い与える事が出来る。
鈴音は勝手に炭酸飲料のボタンを押し、手際よく飲むとまるで初めて飲んだかのような歓声を上げる。
「でかした。これはなんと言う飲み物じゃ?」
PC1からツッコミが入ると「わらわは水のことなら何でも分かるのじゃ。」と言う。
自己紹介や理由等の会話をすると、PC2の家へ案内しろと命じる。
・シーン2(PC2):登場難易度8、PC1は自動登場。
オープニングで感じた力の方向へ進むと、鈴音とPC1がいる。
PC2が探している相手だと分かると、鈴音はちょっとがっかりしつつ
「東方守護の力を借りに来た。」と言う。
そこで、奈落の力を持った液体が周囲に展開され、PC達を囲んでいることに気づく。
・シーン3(PC3):ウンディーネ×2(EIN:P.223)、コンプレックス・ウィンディーネ×2(EIN:P.224)との戦闘。
戦闘が終ると、鈴音は困惑している。「わらわが、狙われた?」
・シーン4:情報収集シーン
□宝玉について(理知、幸運11):東方守護の宝玉、水龍神の力がある。
預かった人物は封印を施していたのだが、奈落の力により破られ、盗まれた。
□ナイトダストについて(理知12、裏社会):小悪党的な奈落で、PC3が追っていた。
東方守護の宝玉を盗み、力を得たと思われる。
□鈴音について(理知、幸運12、オカルト、コネクション):水龍神の巫女。
水龍の力に乱れが生じたため、事態を解決するために顕現した。
□PC2の一族について(理知12、コネクション):水龍神の封印にまつわる一族。
古代から、水龍神が暴走し水害が起こると魂鎮めの儀式を行なってきた。
□水龍神について(理知、幸運16):この世界の創世にかかわる古代神的存在。
水の力を司る存在で、極東の空に自身を封印している。
ともすれば暴走しがちな圧倒的な力を抑制するため、封印とは別に宝玉に力を分散している。
・シーン5(PC4):登場難易度7
宝玉とナイトダストの情報を入手した次のシーンでナイトダストの襲撃がある。
ナイトダストの傍らには宝玉が浮いており、操っている事が見て取れる。
「クエスターがこんなにいたか、丁度良い、我の力を試す格好の相手だ。」
ナイトダストはペリ(EIN:P.225)のデータを使用、ウンディーネ×3を呼び出し壁にする。
倒すと、ナイトダストが宝玉に取り込まれていく。
「ば、ばかな、我が飲み込まれるだと?力を掴んだ・・・のに・・・」
宝玉はそのまま浮かび上がり、空に吸い込まれて行く。
・シーン6(PC1):全員登場
鈴音がどこからともなく出てきてうなずいている。
「うんうん、これで良い、ご苦労だったPC1。」
「ではさらばだ。何を隠そう、わらわは飛べるのだ。」
といって飛び立つが、何かに弾かれるように落ちるが、気を取り直して水龍神に念を送り始める。
「むむむ、む?そこだ、水龍神様、とうっ。」
と飛び上がり、また落ちそうになるが、今度は逆に空に吸い込まれて行く。
「はれれ?助けてっ?」
助ける場合は【反射】目標値12の判定。
・シーン7(マスターシーン)
雲の形をしていたものが宝玉を取り込み、龍の形になる。
大地が干からびて行く、植物はすぐに枯れてしまい、海水の蒸発する様子が肉眼で捉えられる。
・シーン8(PC4):登場難易度8
来嶋牡丹(PC4のコネクション)からシーン4の水龍神の情報を教えられる。
そして、今は宝玉に奈落の力が混ざることで暴走を始めている事が分かる。
ただし、水龍神は空のどこかにいるというだけで、正確な場所が分からない。
他のNPCがいないことを聞かれると、水龍神に呼応して起きる大災害を止めに行っているとする。
・シーン9(PC2):登場難易度8、PC1は自動登場
PC2に水龍神の声が聞こえる。「奈落に捕り憑かれた、私が飲み込まれる前に、助けを。」
鈴音を助けていれば、同じ声を感じ取り、また希望する者を連れて行く事が出来る。
助けていない場合は、PC2が浮き上がり、シャードを同調させることで全員空へ行ける。
PC全員に【クエスト:水龍神の暴走を止める】を渡す。
○クライマックス
水龍神との戦闘、データはWFS:P.109ドラゴンのデータをレベル6に合わせたもの。
コンプレックス・ウンディーネ×2も奈落から生えてくるように現れる。
水龍神は東洋竜の形をしているが、わずかに入り込んだ奈落に意識を乗っ取られている。
倒さなければPC2による魂鎮めも出来ない事を鈴音が告げる。
鈴音が取り込まれている場合、自分ごと倒せとPC1に言う声がする。
鈴音を助けている場合、一度だけ《フレイ》をPC側が使える。
助けていない場合、水龍神に《ツクヨミ》が追加される。
○エンディング
全員:「見事だ、クエスター達よ、よくぞわが暴走を止めてくれた。」水龍神が消えて行く。
「我が力は今の世には不要なもの、流れる雲のようにいつかは消えて行くのだ、それが少し早まっただけのこと。」
PC4:来嶋牡丹から礼を言われる。「ありがとうございました。宝玉は、あるべき所に収まりました。」
「また探し物があったら是非お願いしますね。」
PC3:ナイトダストを倒した報酬と共に、次の仕事の依頼が来る。
PC2:宝玉を渡される。空を見上げると、龍の姿があった気がした。
PC1:鈴音と別れの挨拶をする。「わらわの役目は終ったのじゃ。平和なのだ、それがいいのだ。」
少し顔をぬぐって「では、さらばだ!」手を振りながら浮かんで行き、やがて見えなくなる、そして、雨が降る。
ハンドアウト&トレーラー
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