○狐乃花:女:22歳:フォックステイル/ホワイトメイジ/レジェンド
数多ある幽界のひとつで後進の指導に篤い両親の下ですくすくと育った才媛。
高飛車な態度をとり勝ちだが、それに見合う実力がある。
世界を支える天晶石は、柔らかな光を湛えながら、守護者ガタイにより厳重に守られていた。
その役目もついに終る日が近づく頃、奈落の力もまた迫っていることに誰も気づいていなかった。
アルシャードガイアで遊んできました。
だいたいここでキャラクター紹介が一人分の時は自分はプレイヤーなのですが、今回はGMです。
本当にプレイヤーが一人の一対一セッションだからなのです。
事前に選ぶクラスは決めていたので、それ向きのフォックステイルなALGの普通なシナリオを準備。
データもそれなりにあわせたつもりですが、加護があってもダイス事故はどうにもフォローが大変でした。
GMもいい出目が出過ぎない技を工夫できれば良いのですが。
 幽界のひとつをささえる秘宝「天晶石」が、その伝承の儀式の前に砕け散ってしまった。力の余波は、一つの世界を道連れにするには充分であった。
 砕け散った世界と共に放り出された一匹の狐が出会った少年は、大きな事件と、世界を取り戻すわずかな希望を残していた。

 アルシャードガイア『世界のかけら』
 蒼き星にまた奇跡が生まれる。
キミが受け継ぐはずだった天晶石と、その力によって守るべき世界を失い、ブルースフィアに流れ着いた。
そこで最初に出会ったのは古くから伝わる神社の子供で、とても心優しい少年、ユウタだった。
ユウタはキミを家族のように迎え入れてくれたが、その神社は御神体が盗難に遭い、閉鎖の危機を迎えていた。
キミは、ユウタの笑顔を取り戻せるだろうか。
[コネクション:ユウタ][関係:主人][コンストラクション:フォックステイル][カバー:のら]
○オープニング
PCはフォックステイルの世界である幽界の一つで、世界を守る「天晶石」の後継者として伝承儀式を迎える。
儀式の直前、天晶石と向かい合おうとしたその時、わずかに奈落の力を感じるが一瞬で消える。
その後PCの友人でもあるルナールがPCの元に天晶石を運ぼうとした時、足を躓かせ転んでしまう。
天晶石が床に落ちると、石とともに世界が砕け散った。
最後に聞こえたのはルナールの「きっと、帰ってくるんだ」と言う声と、何かに守られるような力、そして意識を失う。
・オープニング2
気がつくと、森の中、「ここはブルースフィアだ」という声がする、シャードが語りかけてきている。
「決して諦めるな、最後の力だ、お前の世界は取り戻せ」と言われ【パーソナルクエスト:決して諦めない】を渡す。
シャードが語りかけてくることはないが、クエスターとして目覚めていることは分かる。
すると耳で聞こえる声で「ねぇキミ、大丈夫?」と呼びかけられる、見ると大きな瞳の元気そうな小学生がいる。
「怪我してるじゃないか、大変だ、とにかくウチにおいでよ」と有無を言わさない勢いで連れて行かれる。
すぐ近くの稲荷神社で、裏山の森にいたらしい、ことがわかる。
少年はユウタと名乗り、PCが話さないようなら勝手にPCの名前をつける。
ユウタはPCを治療し、ご飯を出してくれる、父親は文句は言わないがため息をつく。
「狐か、珍しいな。その狐が御神体だったら良かったんだが」フォックステイルの正体を明かしても似たような反応。
「大丈夫だよ、きっと犯人は見つかるって。PCもいつまで居てもいいからね」
【クエスト:御神体を取り戻す】を渡す。
○マスターシーン
「ククク、まさかこうも容易く手に入るとは、この力さえあれば」暗い影がどこかで囁いている。
「む?これは、抵抗されていると言うのか? ならば」
○ミドルフェイズ
・シーン1
ユウタは御神体を探すために出かけようとしている。
ついて行こうとする場合、【理知】or【幸運】で目標値10の判定に成功すると、ユウタが御神体について話してくれる。
御神体は江戸時代に狐が運んできたとされるススキで、あらゆる魔を祓うと言う言い伝えがある。
ドライフラワー状態なので枯れる事がないのはもちろん数百年形状を維持する不思議な物体。
「最近見たんだ、御神体が光っているのを、父さんも見た事がないって言ってた」
「それからすぐに家が荒らされていて、御神体がなくなっちゃったんだ」
「でも、ボクには分かる、御神体が呼んでる気がするんだ」と言って出て行く。
・シーン2
PCが結界に囲まれる。ユウタと一緒に探している場合、結界の外に切り離される。
ベルフェゴール×2(上級P.156)に襲い掛かられる。
戦闘後、ユウタが黒い影に囚われている。
「ククク、この少年はいただいた。返して欲しければ追ってくるが良い、我が新たな力を試させてやろう」
黒い影は《マリーシ》を使って退場する。
・シーン3
ユウタの父親(またはコネクションのある誰か)に見つかり、治療してもらう。HPは全快して良い。
「PC、ユウタはどうした? いや、言わなくても分かる。攫われたのだろう、私が目を離したばかりに」
「うちの御神体は本当に神の力を持っている、だが、その力の使い手が必要なのだ」
「そして、ユウタはその使い手の力を持っているようだ、御神体を奪った相手がユウタまで」
・マスターシーン
どこかの廃寺のようなところ「さぁ、この力の使い方を教えるのだ」
「力? そんなの知らないよ」
「ならば、キサマごと取り込んでくれるわ」
・シーン4
ユウタを探すために【理知】or【感覚】で目標値11の判定。《運命の予感》を使えば自動成功。
失敗するたびにボスのHPが10増える
すでに放棄された廃寺であることがわかる。
○クライマックス
廃寺、ユウタは気を失っている。その手には淡く光るススキが握られている。
【クエスト:ユウタを助ける】を渡す。
「意外と早かったな、力を完全には取り込めておらぬ。だが、キサマ如き叩き潰すには充分よ」
「これはある世界を守護する天晶石の力、一度には取り込めぬ巨大な力も砕いて小さくしてしまえば徐々に得られる」
「む? キサマ、PC? いや、キサマなど知らぬ」見覚えのない顔だがフォックステイルのように見える。
戦闘になる。《トール》《フレイヤ》《オーディン》を使用する。《マリーシ》は使用済み。
もしどうにもならない場合、ユウタの力が《ブラギ》となり、PCの加護(特例として《ガイア》)を回復させる。
「馬鹿な、私が負けるだと? 力が足りないのか? もっと、力を」
「愚かな、お前が弱いのだ。その体返してもらう」という声と共にラスボスの体から黒い奈落の気が抜ける。
残された体はフォックステイルで見覚えがあるが、そのまま奈落の渦が開き取り込まれる。
「PC! 逃げ・・・・・・」というルナールの声がし、そのまま消えて行く。
○エンディング
ユウタが目を覚ます「PC、ありがとう。助けてくれたんだね」
「PCのことがちょっとわかったよ。大変だったんだね、ボクにも、手伝える事があるかもしれない」
御神体はシャードとなる。
天晶石は世界中に散らばり、その力を集めている者がいることも分かる。
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