○“三河町の紅”紅乃/女/21歳/生け花/術師
生け花の師匠でもあった祖母に修行の旅の道中でその力を目覚めさせられた。
今は自分も生け花の師匠として生計を立てているが、なぜか人目を忍ぶ技も身につけている。
○“千両の夢十”嵐夢十郎/男/18歳/芸人/歌舞伎役者
ある夜、生贄として与えられた少年に心を動かされた大天狗が憑いている。
今をときめく千両役者、戦うことは苦手だが、人の心を揺さぶる技術は天下一品。
○“仏の勘九郎”鈴木勘九郎/男/32歳/武士/町方の同心
上方へ出向いた才に土蜘蛛、月御前とめぐり合い、行動を共にしている。
実は将軍家の九男坊だが、鈴木家の婿養子となり、昼夜問わず自らの手で江戸を守っている。
○“月見酒の夢三郎”千代田夢三郎/男/19歳/浪人/賭場の用心棒
数年前、自身がアヤカシに取り憑かれた時に祖母が真実を伝え、身代わりになるように異界に消えた。
その場が魚市場であったため、どうしても魚が苦手。力仕事は苦手だが、手先の器用さで用心棒を務める。
江戸市中で鬼の平蔵と呼ばれる火付盗賊改方長官も、どうしても嫁には頭が上がらない。
そのため身体を壊した際に酒を止められると、隠れて呑むことも躊躇っていた。
それが鬼平を鬼たらしめた憑神の力を弱め、ひいては自身の体力を奪っていることにも気づけないのは、年のせいだけだろうか。
第三回ナイトメアハンター=ディープ&大江戸RPGアヤカシ合同コンベンションに参加してきました。
一応その前に一度アヤカシイベントがあったから四回目と数えるんですかね、ともかく自分は三回目の参加です。
そして何故かGM、って毎回やってるからもうGM担当ってことでいいです。
今回はすんなり四人で、プレイヤー全員がルールブック持参で説明が大変楽でした、ありがたいことです。
進行も説明は簡単でした、なにより自分よりよっぽどルールに精通してる方がいるのは助かります。
エンターブレインで開催されるのは今回が最後とのことですが、次はまたどこかでありそうです。
今後とも大江戸RPGアヤカシとナイトメアハンター=ディープをよろしくお願いします。
怪異の序幕:
鼠小僧が夜を駆ける。
だが、恵まれない善人の戸口で小判の音はしなかった、
代わりに響くのは、被害にあったものの恨みの声のみ。
それを追うべき盗賊改め方の勢いもなく、鼠は今日もまんまと逃げおおせる。

転寝師の日常:
P218の転寝師の日常設定表を振る。
表に合わせて、依頼の前日から順番に演出していく。
医者、うなぎ屋が絡む場合は盗みに遭って嘆く演出を加える。
酒を買うものが居れば、酒が飲める喜びを大いに語る、飲めなきゃ病気になるとも。

アヤカシ祓いの依頼:
托鉢僧姿の座元・恵蓮尼が、ちりんちりんと錫杖の鈴を鳴らす。
それは、暮れの六ツ(日没頃)に集合する合図である。

依頼人は白髪のいかにも冴えない武士、名前は長谷川平蔵。
江戸をにぎわす鼠小僧を捕らえて欲しい。
可愛げのあった義賊と称する彼は居なくなった、とのこと。
弱り果て、火付盗賊改方を引退するつもりだが、最後に奴だけは掴まえたいと言う。

情報収集:
情報@
被害に遭ったのはうなぎ屋『森川』。
達成値が25以上で平蔵の好物の一つである事が分かる。

情報A
次郎吉が悪徳商人の金以外のモノを盗むようになったのは最近。
達成値が25以上で平蔵が身体を壊した時期と重なる事が分かる。

情報B
時間が経ったところで【機敏/受動】【心魂/受動】の判定をする、必ず成功。
薬屋、うなぎ屋、居酒屋などが盗みに入られている。
金ではなく、飲み食いするモノが盗られている、全て平蔵の好みのもの、行きつけの店である。
【心魂/能動】目標値18で、平蔵の秘蔵の酒は自宅にあるが、飲めないらしいことが聞きだせる。

情報C
情報Bの後に平蔵の屋敷に行くと判明する。
平蔵は大の酒好きだが、身体に悪いからと嫁(お久)に止められた。
秘蔵の酒も隠されてしまっている。

アヤカシとの遭遇:
本所にある長谷川平蔵の住居から次郎吉が酒を盗み出す。
次郎吉の【機敏/能動】+忍び歩き+隠れ身(判定数8)と対決し。
最初に勝つか、最初に負けた場合2連勝すると追いつく。
追いつけない場合、次郎吉との戦闘はないが、鬼神が酒を飲んでしまい、PODが15増える。

追いつくと、猫神憑きの次郎吉と対決となる。
猫神の気迫のため、目標値14の恐怖判定(P84)を行なう。
猫には有り得ない力を発揮、能力値オール8だがPOD、SADは使用なし。

明らかになる真実:
次郎吉を気絶まで追い込むと、憑いていた鬼が飛び出す。猫神は次郎吉を守るように構えている。
次郎吉は、なぜか精のつくものを探していた。
もともと盗賊鬼である玄象童子が良いモノを教えてやろうと言い、付け込むことに成功した。

対決:
鬼が現れ、酒を寄越せと言うが、次郎吉は気絶しても徳利を放さない。
PC達が引くなら次郎吉から酒を奪って終わりだが、邪魔な転寝衆を片付けてからだと言う。

異界の現出:
鬼神の世界、どこからともなく響く嘆きの音と血なまぐさい匂いが耐えない暗い風景。
目標値25の恐怖判定(P84)を行なう。
次郎吉は猫神がかばい、異界に取り込まれることはない。

玄象童子は耐久力45、POD30(酒が入れば45)
超能力:血の乾き5(PODによるダイス上昇アリ)
全体に飢えを覚えさせ、攻撃力2D心象値にダメージ、1ラウンド1回までしか使えない。

終幕:
異界が晴れると次郎吉はいなくなっているが、徳利だけが残っていて、「鬼平へ。」と書いてある。
次郎吉に追いつけなかった場合は一口だけ。酒がまるごと残っていればPC全員で乾杯し、SAD+5点。
蓮花寺で乾杯すると、平蔵はみるみる元気になり、改めて鼠を捕まえる事を誓う。
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