土屋以蔵
美星学園非常勤講師
有力貴族のご令嬢が集う女学校、美星学園の先生という肩書きだが、
教壇に立っている姿を見たものはいないし、何かの研究をしていると言う噂も特にない。
学園の理事長と親戚関係にあると言う話がまことしやかに囁かれているが、(なにしろ苗字が同じ)
生徒たちからは絶対的な信頼と人気があり、慕われている。
時は大正時代の春休み、もとより教壇に立つ必要もなく、あてがわれた研究室の窓から、
古道具屋・栄光堂で入手した掘り出し物の双眼鏡を手に“美しいもの”を観察していると、
この学園に通う二大ご令嬢、桂侯爵家の月子さんと、軍部からのお目見え高い佐野家のゆかり嬢が、
校門のところで歓談なさっていた、春先から双眼鏡の保養になったことに満悦。
その後なにやら、理事長(伯父であることは秘密)から、
これまた華族の一員である筒井家の四男坊で有望な医者の青年に、英語で書かれた貴重な医学書を届けることを頼まれる。
そしてさらに、理事長の名代として、あの佐野家のパーチーに出席し、粗相の内容に振舞うことを依頼されてしまう。
こんな血のつながりを公にするのもはばかられるような立場の甥を、社交界と交流させようと言うお気遣いは、
正直迷惑とも感じなくもないが、思いやりに応えるほどの義理は持ち合わせていた。
これまたとても久々のクトゥルフの呼び声、前の記録を見たらまた叔父が偉い人だけど堂々と贔屓できない微妙な立ち位置でした。
今回は大正時代が舞台、というわけでハイカラな雰囲気の中、ほのぼのなんだかよくわからない展開。
先生と呼ばれながら何も教えないとか言う妙なキャラ作った自分もナンですが、
知識<財界>もってるついでにパーティ内で「経済学を教えています。」なんてことを、
妙に出目の良い<はったり>判定で成功させたからって、あきらかにラスボスの少年の家庭教師に据えようとするGMは手ごわすぎです。
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