○“ベラドンナ”新訪咲弥:ソラリス/オルクス:高校生/UGNエージェント
幼い頃は複雑な事情により、孤児院で育った。
高校生になっても心を閉ざし勝ちでクラスから浮いているが、黒須左京とは微妙な関係。
○“ラスト・ラブソング”御巫優:ブラックドック/ハヌマーン:UGN支部長A/UGN支部長
柔和な物腰で他人受けが非常によく、若いながらもさまざまな知人がいる。
UGNに対して信仰的ともいえる忠誠心を持ち、幹部からも信頼されている。
○“不死身のマサ”宮島政幸:キュマイラ/ブラム=ストーカー:ヤクザ/不動産会社役員
高川組に所属し、不動産で資金を稼ぐやり手の若頭。
ただし御剣のやり方には反する昔気質の任侠道を貫き、弱者に手を出すことはない。
転校生、杉本珠樹は、教室で挨拶をしたときから心が弾んでいた。
淡い思いを抱いていた幼馴染が、そのクラスに居たから、そして彼女が“仲間”だと聞かされていたから。
だが、UGNエージェント“ベラドンナ”には、そんな少年の気持ちよりも任務の方が大事だった。
ダブルクロス2ndで基本ルール限定のオーソドックスな遊び方、と言うのをやってみました。
まぁ私の場合ほとんど王道シナリオなんですけどね(笑)
出会った友達が敵で戦うしかありませんでした、という展開。
もっと最後までわからないような持っていき方も会ったかと思いますが、捻らない方向で話を進めさせてもらいました。
PLも多感な高校生のPC1とそれを支えるやさぐれた大人とやさぐれてない大人でバランス良く話に乗ってきてくれて大助かり。
いかにもダブルクロス、をしっかり楽しめたと思います、少なくとも自分はそうでした。
敵データはボスキャラテンプレートとおまけに一体、おまけの方がディアボロスなのはご愛嬌。
PC3人でこれで丁度良かったってところです、クイックスタートならもうちょっと苦戦したかな?
今度はもっと突飛な話で遊んでみてもいいかな、オボエテロ。
○オープニング
PC1:
“リヴァイアサン”霧谷雄吾からの依頼。
杉本珠樹という人物(年齢・性別はその場のノリで決める)の監査・護衛を依頼される。
オーヴァードなのでUGNに協力して欲しいが、穏便に話を進めたいため、知り合いのPC1に依頼している。
PC2:
前任者からの引継ぎのシーン、名前が必要ならその場で決める。
彼はまともなFHエージェントの相手は無理として、早期定年を申請している。
PC3:
些細な用件でネームレスと連絡を取ろうとしたら、現れなかった。
それどころか、他のUGNエージェント達からPC3にネームレスの行方を質問される。
彼らが最後にあったのはK市らしいことがわかる。
PC4:
PC4に会った元エージェントはよそよそしく当たりさわりのない会話をする。
UGNでは事務職だったと思っており、PC4がオーヴァードだと知らない。
別れ際に二度と会わないようにしようといわれ、今の上司がパールマインドである事を口をすべらせる。
PC5:
ワーディングが張られる、近づいてみると、UGNエージェントとFHエージェントが争っている。
見ている間にFH側が勝利し、捨て台詞を残す。
「我々の正しさを理解できないお前が悪いのだ。」
○ミドルフェイズ
PC1:
珠樹と接触するシーン。
「久しぶり、転校して以来だけどこんなところで会うなんて、あれからどうしてたの?」
「この世界って、日常って、真実だと思う?いや、なんでもない。」
・杉本珠樹について<情報:UGN、K市>目標値8
オーヴァードであることは間違いない、シンドロームはキュマイラと推測されている。
PC2:
春日恭二と接触するシーン。
「ふん、貴様が“PC2”か、やり手らしいな。」
「ここでお前とやりあうつもりはない、貴様にとっても悪い話にはならんはずだぞ?」
「UGNが真実だと思わないことだな、まぁそのうち教えてやろう。」
「ネームレス?そんな名前もないやつの事など知らん。」
・春日恭二について<情報:UGN、裏社会、FH>目標値9
UGN関係者と接触している、すでに何人かが引き抜かれているらしい。
PC3:
ネームレスは見つからない、あくびをする黒猫は、ただの黒猫だった。
・ネームレスについて<情報:UGN、裏社会>目標値10
ネームレスと思しき小動物が、ディアボロスと会話をしていた。
PC4:、PC5
演出はその場の流れで。
・パールマインドについて<情報:UGN、FH、K市、ウェブ>目標値7
FHエージェントのコードネーム、キュマイラシンドローム。
(目標値14以上)UGNが杉本珠樹に用意した名前。
・PC5が見た戦闘について<情報:概ねなんでも可>目標値8
FH側は元UGNメンバー、ただし、内部抗争ではない。

イベント 戦闘シーン:
最もUGN寄りなPCが狙われる。<知覚><追跡>で試しに判定してみて、ファンブルなら何か振りを与える。
周囲に《ワーディング》が展開され、元支部長、元エージェントを含むトループが出現。
「UGNは悪いんだ、平和を守るような事を言っておきながら、罪のない人を。」
「だからUGNをつぶして、FHの世界を、そして全てを破壊、ハカイッ。」
結局脈絡のない話になる、迷いのあまりジャームと化した。
<ジャーム:クラッシャー><ジャーム:クラスター>(RD:P.104)との戦闘になる。

PC1:
珠樹から、FHに引き抜きの話をされるシーン。
「PC1も、実は仲間なんだね?どうして今まで黙ってたんだよ。」
「こんな自分達が認められるようにがんばってる人たちがいるんだ、PC1も協力してくれないか。」
「返事はまた今度でいいよ、待ってる。」
・現状について<情報:UGN、K市>目標値12
春日恭二は、杉本珠樹=パールマインドを既にFH陣営に取り込んでいる。
そして、パールマインドを使って一般人に被害を及ぼし、UGNの悪辣さを説くことで篭絡していた。

○クライマックス
珠樹と合流の約束をする、現場を押さえ、戦闘になるシーン。
春日恭二:「どうしてもFHの理念をせず、UGNの夢物語につきあうか。」
「人間の愚かさはお前たちも良く知っているだろう?」
「パールマインド、彼らこそ、我らの理念を邪魔する元凶だ。」
珠樹:「PC1、わからないの?愚かな人間は死んでしまえばいいんだ。わからないんだったら、キミは、敵だ。」
パールマインドは度重なる戦闘ですでにジャームと化している。
珠樹は暴走ジャーム(RD:P.83)、春日恭二はイーター・ケイオス(RD:P.118)のデータを使用。
春日恭二:「これで勝ったと思うな、私はまた現れる、我が理念のためにな。」
珠樹:「PC1、キミはキミの日常を、守って。私の守れなかったもの。」

○その他
春日恭二については《融合》と《擬態の仮面》でいくらでも身代わりがいる。
“ネームレス”はたまった休暇を消化していただけ、エンディングに出しても良い。
春日恭二は意外と小動物好きなのかもしれない。
シナリオハンドアウト
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