扶桑武侠伝

扶桑武侠演義改め扶桑武侠伝になったらしいけど発売される頃にはどうなることやら
現在ロール&ロールで正しく抱腹絶倒リプレイを連載中の小林正親先生デザイン中の熱いシステム
AGCでとても良い人そうだったけど当日は女子大生GMに気を取られていたので残念ながら不参加でしたが
前々から行こうと思っていたTRPGの日に唐突に小林先生の参加が決定
こりゃもう嫁を質に入れてでも(居ませんが)行くしかねぇ、と意気揚々と参加してきました
来年五月あたりの発売に向けて鋭意製作・テストプレイ中のシステムだけあって
システム紹介ページなんてどこにもないのでちょっと書いちゃいます

−中国文学に長い歴史を持つ「武侠小説」。
「武侠」と称された、それらの物語の主人公たちは
「江湖」と呼ばれる非日常的な社会をさすらい、自らの武術と、その生き様に従い、
死等の末、刃に倒れるまでのつかの間の運命を、全力で生きる。
このTRPGは、それら武侠小説の武侠達を園児、
残影の瞬く、青白い剣刃の下で、
舞い散る、桜の花の下で、
鉛色の空を過ぎる、鳥の群れの下で、
吐息を切り裂く、吹き荒ぶ風のなかで、
漆黒の夜のなか浮かぶ小さな細い月の下で、
−数多くの物語をつむぎあげていくための「道具」である。

上記は頂いたパンフレットに書いてある冒頭文です(AGCで先生自ら手配りしてました)
PC達は朝廷の威光からまったくはずれた「江湖」に生きる武侠達です
武侠達は乱立する武林門派の中でも特に大きな六大門派に属していて、六大門派とは
・剣技に優れた「剣聖派」(正義の剣術使い、主役系)
・医術や点穴術に優れた「天蒼派」(トキとかのイメージらしいけど私はアミバが最初に浮かんだり)
・必中の飛刀と至高の軽功を誇る「飛雲会」(驚異的な軽功は空を飛べる!)
・最古の拳法と、旋風の棍を振るう「白虎派」(オーソドックスな中国拳法な感じです)
・残影のごとき俊足とともに、必殺の毒掌を振るう「梟門派」(毒使いでどうみても悪い人っぽいけど侠です)
・森羅万象の力を我がもののように操る掌法を誇り、武林統一を目指す「天文会」(手から火が出たりします、魔法使い)
の6種類、剣聖派と天蒼派は良い人系、飛雲会と白虎派は中立、梟門派はダークヒーロー、天文会は違う世界の人、かな
いずれ劣らぬ武術の達人、普通の人間なんてもう生き物じゃないですから
その武侠はとんでもない肉体的能力「外功」、超人的内力「内功」で様々な活劇を行います
外功はサイコロで判定(外力、わかりやすい表現でHP、によって振れるダイスの数が変わる)
内功はトランプで判定(内力に応じて手札の数が変わる)
の2種類、ちょっとややこしいけど一度使い分け方を覚えたら楽しそうです
そしてシステム的な華は文字通りの花鳥風月
タイミング良く演出する事で必殺技を決めたときのバックに月が浮かんだり
舞い散る花びらとともに登場したり出来ます
しかも上手くすると弱い手札を回すためにも使えたりの一石二鳥
それから武侠として忘れちゃいけないのが「生き様」、「消せない過去の記憶」
消せない過去の記憶からつながる生き様を演出する事でとんでもない能力を発揮(具体的にトランプ引き放題)します
生き様を持っていない奴はただの石ころ、されど一寸の虫にも五分の魂
ただの農民だと思っていた老人が突然生き様を発揮したりもする(らしい)
そんな世界を侠らしく生き抜くのだ
昌一外(しょういちがい):梟門派:生き様は復讐;マークは「風」
十九歳、身の丈五尺、華奢な体つき、肌は桜色、茶色で悲しげな瞳、黒茶の髪を簡単に束ねている
忘れられない記憶:七年前の夏、風鈴が囁くように鳴っていた山の中で朝廷の貴族に決闘で母を殺された

とまぁ、ここまでトランプを引く事でさくさくとカッコいい武侠になってきたわけですが
他のPC達が技能欄の楽器演奏ってなんだー?とか驚いているところに
私の選んだキャラシートにある技は「孤独」、「難癖」
ええもう孤独な皮肉屋を演じきってやりましたよ
なにしろこのシステムで判定をするときには最も達成値の高い人にスポットライトが当たります、他の連中なんて背景以下です
そして孤独能力が圧倒的に高い昌君は他の人が笛を吹いたり絵を描いたりするのを押しのけて
孤独に目立つのです、一人で難癖つけるのです、そんなキャラ見たことねぇ
そして調子に乗って孤独を演じ続け
その達成値稼ぎに手札から出したトランプの数字に山札を足す陰陽判定をばんばんやって大失敗もします
GMが勘弁してよって言う中ばしばし大失敗を繰り返し、忘れられない過去の記憶を思い出すのです
三年前の秋、砂塵が舞っていた長寿祝いで皇太后が八つ当たりで朝廷の兵士を廃人にした
こんな記憶を一人で思い出して恨みを募らせます
タイトルに書いてる“恩仇一掌”というのはゲーム終了後にこっそりGMにつけてもらった二つ名です、本当はそんなキャラ
シナリオはのっけから記憶失っててPCの中に一人敵が混ざっているらしいけど誰かわからず緊迫した展開を見せつつ
「名前で大体良い人か悪い人かわかる」と囁きつつ陽明なんて名前の人が真犯人で驚いたり
こんな孤独な奴を含めつつも愉快痛快なシナリオ&マスタリングでもう必要以上に楽しみました
その他小林先生との質疑応答
Q:東方不敗先生の様なことは出来ますか?
A:できます、彼こそ正しく武侠です

Q:中国系の武器データがやたら豊富ですが民明書房を網羅したりしてますか?
A:さすがにそこまではやってませんが色々調べました、意外となんでも武器になります

Q:天羅万象という大好きなシステムがあるのですがどう違いますか?
A:ほら、ラーメンはラーメンの美味しさ、焼そばは焼きそばの美味しさがあるじゃないですか

Q:あの井上某とか言うとっても面白い人の言動は本当ですか?
A:本当です、メールの公開も同意の上というか向こうからの主張です

Q:今日は実は小林先生の卓は倍率低くて確実に入れるに違いないと思ってました
A:そんなあなたが憎い

等々、いろいろ失礼かも知れない質問にも丁寧に答えてくれるとってもいい人です
ロール&ロールのリプレイもどんどん続くという事でこれから要注目の小林正親先生でした
戻る