○林蓮華(りん れんか):凶門派:生き様「武功」
七歳の頃、冬、雪がすべてを覆い尽くしていた、家の中で朝廷の官吏が諌言で父を串刺しにした
○武青桐(ぶ せいどう):白虎派:生き様「豪快」
四年前、春、小さな花が咲いていた、宮中で謎の物乞いが脅迫されて自分を震えながら殺した
○陳弓月(ちん きゅうげつ):天文会:生き様「明日」
六年前、夏、紅い夕焼けの中、自宅で奥義書の争奪戦で愛した人を震えながら殺した
○牛嵐車(ぎゅう らんしゃ):天蒼派:生き様「断罪」
七歳の頃、秋、木漏れ日が眩しかった、成人式で朝廷の将軍が陰口で祖父を血の海にした
○外道:黄足駝(おう そくだ):生き様「功名」
白虎派の修行に耐え切れず奥義のひとつだけを盗み出し、大蘭金票局に潜り込む
武侠も恐れる幽霊退治を成し遂げて名を上げることを画策する
局の頭はそれを知らず、幽霊騒ぎを信じているため
急ぎの配達を名乗り出た勇敢な局員だと思っている
○宿敵:池輪々(ち りんりん):凶門派:生き様「孤独」
人里離れた山奥で人目を避け、野犬と共に暮らしている妖艶な美女
黄足駝に犬たちのと安住を保障されるとそそのかされ
この地にやってきた武侠を退散、もしくは殺す計略に乗る
「十年前、夏、涼しげな夜、故郷で愛した人が何も言わず愛した人自身を笑いながら殺した」
という消せない記憶を持っており、愛した人を待ち続けたまま死んだ哀れな女の怪談話をする
林蓮華は毒手を極め、その技を活かす場所を求めていると、幽霊出没の話を聞き、その地へ向かう
武青桐は大酒を飲み、豪快な話をしていると幽霊出没の話を聞き、笑い飛ばすためその地へ向かう
牛嵐車はとある村の疫病を救い歓迎されつつ、次の助けを求める声を探し、幽霊出没の噂の地へ向かう
陳弓月は謎の襲撃に遇い、瀕死の身で目に付いた古寺で駆け込んでいた

次の日:
林蓮華、武青桐、牛嵐車は幽霊騒ぎのある街道付近の客桟で出会い、大いに旧交を温める
陳弓月は一息ついた後、腹が減ったので人里を目指して道を行く

その日の午後:
林蓮華、武青桐、牛嵐車は幽霊の目撃者を9時間かけて探し当て、人魂の話を聞く
陳弓月は何故か最初に転がり込んだ古寺に辿りつく

深夜:
林蓮華、武青桐、牛嵐車は道を急ぎ、幽霊騒ぎのある山寺を目指し夜通し走るところを
馬賊と出会い、ひと悶着起こしかける
陳弓月は道には迷うが戦いの気配を察し、馬賊と三人の武侠との間に割り込み、合流する

翌朝:
馬賊を恐れて草陰に潜んでいた黄足駝を伴い陳弓月が転がり込んでいた山寺に進む
そこで謎の女、池輪々と出会い、馬賊の連れていた馬を捌き、焼き、大いに食す

再び深夜:
林蓮華、墓場の奥で先を急いだはずの黄足駝と野犬の群れに襲われ、陳弓月が加勢に現れる
武青桐、牛嵐車、寺でいきなり池輪々に凶翼刀で斬りかかられる

襲撃を退けた一行、池輪々の話を聞き
動物愛護で名高い武侠、陸奥悟郎を訪ねるため、野犬たちと共に東北を目指す
オープニングを軽く易占判定でやってみました、陳弓月だけ不幸な出だしに
その後も時間経過のたびに陰陽で占ってみたら陳弓月が3連続で陰
幽霊騒ぎの真犯人は陳弓月かと目されてしまう中“あいつはきっとやって来る”でなんとか合流しました(笑)
いや実際易占判定で謎の襲撃にあったところで「山奥の古寺に駆け込む」
と言われた時はこの武侠はニュータイプかと思いましたよ
シナリオは例によって演出者的作法に素直に従って作りましたが捻りは少なくなってしまいました
池輪々がラスボスになることもあっという間にばれてたみたいですし
夏の怪談っぽい話にしようとは一応思ってたんですが恐くもなんともないですな、もっとがんばりましょう
演出者用台本記録張
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