第三守口王朝
“虫も殺さぬ”カンフー:国王:男:47歳:冒険者
師匠が自分の不意により亡くなり、虚無感が漂うもその師が死霊化している事を知り、開放したいと思っている。
父王からのれんわけの形で王朝を形成するも、ほぼ20年ほど国家拡張していない。
やる気がないのではなく、既知領域がなかっただけだ、と本人は言い張る。
王宮を除くと唯一の施設であり国民の福祉のためには必要な処刑台、通称地獄の断頭台は小高い丘にあった。
10歳の宰相クスクスが毎日のように磨いていると、子供たちが遊びに来る。
大臣は軽くあしらうが、それでもなついてきた少女レダに教育を施すことになる。
だが、あまりにも苛烈な指導に泣きながら帰ったはずのレダは、翌日から行方不明になっていた。
どうやらごんぎつねが連れ去ったらしい。
実は怪物に会いたかった国王は、初の冒険を志すことになる。

ごんぎつねは良い奴で、異性と怪物が好きな国王とあっさりと和解、皆で国民になる約束をする。
しかし事件はここでは終らない、なんと、レダを匿っていた小屋から、山羊頭が連れ去ってしまったのだ。
図らずも想像以上の困難に宮廷は見舞われる、だが、進むしかない。
そして山羊頭を倒し、うっすらと雪の積もるうす寒い山の洞窟の奥にたどり着く。
山のボス青カブトの冬眠開けのごちそうとしてレダは捧げられていた、一刻も早くこの洞窟熊を倒さねばならない。
その国中の想いは、従者“サシミの子”オリーブの石弓へと乗せられる。
絶望的な状況から、最初の一射が見事に熊の急所を打ち抜き、一撃の元に強敵を撃退したのだった。

そして沢山の歓声と、集まる人々、に迎えられ帰還した宮廷。
遠征中にどこか他国の陰謀で処刑台は解体されていたが、そんなものはもう必要ない。
第三守口王朝は、遅い春を迎え、その覇権の第一歩を踏み出したのである。
なぜか立て続けのまよキンでした、相変わらず馬鹿なシステムだなぁ、エローイ。
クライマックスでボスのデータを聞いたときにはちょっと無理だろと思っていましたが、痛打表で一撃。
そんなことが本当に起こるとは、TRPG恐るべしです。
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