○ハクチ:男:?歳:其達2/術者1
人の姿の夢を見ることがある。そしてその夢の中で共にいる女性を救いたいと思う、ただ思い出せない。
しかしてその実体は無垢で奔放で何を考えてるか良く分からないただの其達。
○ヴィオル・スティングス:女:19歳:紡ぎ手3
聖都で敬虔なる両親の元に生まれるも、裁縫師の力に目覚めたことで一家追放となり、父には捨てられた。
やがて母を亡くしてから暗い影を残すようになるも、師に恵まれ裁縫師として健気に生きている。
○ヴァイシザ・マエストーソ:男:18歳:渡り1/賢者1/戦人1
生まれた時から定住地を持たない流れ者で、ことある毎に受ける圧力により放浪を余儀なくされた。
それでも守るべきことに生き甲斐を見出し、強く生きる左利きの旅人。
○ハワード・B・ワイン:女:173歳:永遠2/賢者1
永遠となる前から名家の出身で、なるべくして永遠となった正真正銘の貴族。
しかし今は諸国を漫遊し、各地の難事件を数多の紡ぎ手達と協力し解決して回っている。
いたるところで其達を見かける草原があった。
人里から遠く、其達の楽園と呼ぶにふさわしいその地で彼等ならではの奔放で幸せな日々を送っていた。
そこに突如恐怖が訪れる。
人に生まれながらも人になれず、しかして其達にもなれなかったそのモノは、"ほつれ"を纏い異形と成り果てるしかなかったのだ。
其達のリーダー格であったワラブキとモクゾウは、知恵と力を振り絞り、草原の平和を守るべく活動を始めた。
TRPG文華祭の二日目夜の部でモノトーンミュージアムのGMをさせていただきました。
タイトル通りのメルヘンチックなお話でした。
すみません頭の悪い其達ロールは大変楽しいです。
プレイヤーの皆様もそのあたりは感じ取ってくれたようで、優しい気持ちで楽しんでもらえたと思います。
データ的には実は結構シビアで剥離表を何度も振ってもらえてGM冥利に尽きます、表で1ゾロが出なくてホッとしました。
昏倒するPCはいたものの、なんとか全員生還して無事にハッピーエンドは迎えられて良かったです。
■今回予告
其達たちの暮らす場所に、異形の魔の手が迫っていた。
其達たちを守るべく立ち上がった代表者は、絶対の自信を持って防御壁を築く。
その場に居合わせた者達は協力して異形を退散させることが出来るのか。
モノトーンミュージアム『三匹の其達』
かくして、物語は紡がれる。
■ハンドアウト
・PC1
 キミは世界の見聞を求め、左の地を放浪していた。
 生まれ故郷などとうに忘れたつもりだったが、その地に強大な異形が出現したという噂を聞いた。
 助けに行かねば。キミ自身、情と言うものがある自分に驚いていたが。
パートナー:異形
関係:宿敵
クイックスタート:世界の礎たるモノ
コンストラクション:其達
配役指定:【出自】群れの一員
・PC2
 キミが世界のほつれを直しながら旅をしていると、其達たちの暮らす不思議な村にたどり着いた。
 そこに住む者達は異形の襲来に怯えていたが、一人気を吐くように家を建てている其達がいた。
 キミは、彼らの行く末を見守ることにした。
パートナー:モクゾウ
関係:庇護
クイックスタート:気高き魔女
コンストラクション:紡ぎ手
配役指定:【職業】裁縫師
・PC3
 キミが左の地を旅していると、何やら不思議な作業をしている其達を見かけた。
 鳥の巣を作っているようにも見えるが、どうも壁を作っているらしい。
 興味を覚えたキミは、とりあえず手伝ってみることにした。
パートナー:ワラブキ
関係:好奇心
クイックスタート:流浪の旅人
コンストラクション:戦人
・PC4
 キミは、人の上に立つ尊き身分の者だった。 その貴族だった頃、領地の片隅に住む其達たちとは少しばかりの交流があった。
 今、その其達が危機に陥っているらしい。
 こんな時、ヒトは動けない、だからキミは身分を捨てたのだ。
パートナー:モクゾウ
関係:友情
クイックスタート:永久を許されし者
コンストラクション:永遠
配役指定:【職業】元貴族

■シナリオ
○準備:PC間パートナーはPC1→PC2→PC3→PC4→PC1
○オープニング
PC4:
 PC4がいるところに、旅の商人らしき人が噂をしている。プレリーという地方の草原地帯で異形が発生しているらしい。
 モクゾウという其達が仲間たちと一緒に住んでいて、PC4が貴族だった頃に交流があった。
 人里から離れていると言うことで人々は動かない。
PC1:
 傭兵として異形を退治したところ。傭兵仲間から強力な異形の噂を聞く。
 プレリーと言う地方で、PC1の出身地である。
 人里から離れているため、懸賞金もかけられておらず、無駄な仕事はしないクールな傭兵たちは他の地方へ去って行く。
PC2:
 糸電話などをたよりに、ほつれを追いながら旅をしていると、其達の集落らしきところにたどり着く。
 モクゾウという茶色い目をしたイノシシのような其達が、異形が来るのでみんなが隠れられる家を木で建てようとしているらしい。
 モクゾウはこの辺りのNo.2的存在。手伝うなら木を拾ってきてくれと言われる、どうも木こりの発想はないらしい。
PC3:
 ワラブキという緑の目をしたダチョウのような其達が、草原で乾燥した草を積み上げている。
 この其達、この地域に住む其達たちの代表格で皆を守るために壁を作っているらしいと胸を張って説明する。
 そこに、巨大なタンブルウィードのような異形が現れ、そのまま草の壁ごとワラブキを吹き飛ばす。
○ミドルフェイズ
1:
 PC3のシーンの続き。登場難易度【社会】7、ファンブル以外登場できるように。
 演者レベル3の異形×2がそれぞれ別方向から現れ、戦闘になる。
2:
 PC2のシーン、全員登場自由。
 ワラブキは瀕死だが、【縫製】目標値9で傷を縫いとめ、助けられる。
 しかし草で作った壁が役に立たないことに意気消沈している上、傷が響いて自力で歩くこともままならない。
3:
 PC1のシーン、登場自由。
 モクゾウの元にワラブキを連れて行くと、PC1が帰ってきたことも喜んでくれる。
 モクゾウの作った建物はあらかた完成しており、ワラブキを静養させることが出来る。
 異形はこのあたりに住む其達たちを襲っており、すでに何匹も飲み込まれている。
 逃げてきたものがここに集まっており、集落のようになっている。
4:
 PC4またはPC3のシーン、登場難易度【社会】7。
 其達の集落について調べていると、異形が現れる。
 「キサマらには何もしない、だから立ち去れ。さもなくば、あいつらと一緒に飲み込む」
 「あんな建物に意味はない事を思い知らせてやる」
5:
 PC1のシーン、登場自由。
 集落に異形が迫っている【知覚】目標値7の判定に成功すると、モクゾウの建物は全く役に立たないことがわかる。
 FS判定:其達たちを逃がす/終了条件:3ラウンド/判定値:【社会】難易度:8→【肉体】または【感応】難易度:9/ゲージ:8
 イベント1:FS値3以下、モクゾウ以下、建物に自信のある者たちを逃げるよう説得する必要がある。【社会】で判定。
 イベント2:FS値4以上、隠れている其達を連れ出す。【肉体】【感応】で判定。どちらでも良い。
 3ラウンド経過後、巨大な異形が建物を弾き飛ばして消える。最後まで残っていたモクゾウが負傷する。
6:
 情報収集シーン、全て【社会】で判定、異形については【縫製】も可、目標値9、適宜演出を挟む。
 異形について:数週間経過している、周辺の其達を飲み込み、力をつけているようだ。人里は避けている。
 周辺事情:モクゾウが以前PC4のところへ挨拶に来た際、人間がやってきて建てたレンガ造りの建物は無事。
 其達の生活:ほら穴や木のうろ、あとはほぼ野ざらしの生活。大きな葉を傘のように使うものもいる。
 レンガについて:其達の中に土を固める事の出来るモノがいてヌリカタメと呼ばれている。数日で大きな家が建てられるほど揃う。
7:
 マスターシーン
 負傷して横たわっているワラブキとモクゾウが相談している。
 「自分たちでは守りきれない、人を頼ろう」
8:
 PC2のシーン、PC1は自動登場登場難易度【社会】7。
 病床のワラブキ、モクゾウがPC1,PC2に改まってお願いをする。
 「みんなを、守って欲しい。これしかあげられない」干しサボテン(MP回復)とドクダミ茶(BS回復)をそれぞれPC人数分くれる。
 PC1以外の其達たちはこのアイテムでは回復しなかったらしい。
 PCが渋るようならPC2に糸電話で連絡し、裁縫師協会からの報酬を約束させる。
○クライマックス 
 FS判定:レンガの家を建てる/終了条件:マイナスで敵とエンゲージ
 判定値:【肉体】または【意思】難易度:8→【縫製】難易度:10/ゲージ:8/判定には家とエンゲージする必要がある。
 イベント1:FS値6以下、身体能力か根性でレンガを積み上げる。【肉体】または【意思】で判定。ただし、このままでは7を越えない。
 イベント2:FS値7以上、レンガをつなぎとめるため【縫製】で判定。必ず1以上ずつ進むこと。
 FS判定に失敗した場合、其達の大半が死亡し、異形のHPが50増える。
 異形が襲ってくる、レンガの家は完成していないので、PC達はFS判定により完成させる必要がある。
 異形のボス(ミエドウマノ)×1、レベル3異形が別エンゲージで1体。
 このレベル3異形はレンガの家にエンゲージし、【肉体】、【縫製】でFS判定を行ない成功度に従ってゲージを下げようとする。
 PCが不利な場合、ワラブキが《無垢の奇跡》、モクゾウが《神への祈り》をそれぞれ一度だけ使用できる。
○エンディング
1:
 完成したレンガの家にタンブルウィードの異形が体当たりを繰り返すが、びくともせず、やがて異形は消える。
 ボスのミエドウマノは「これだから人間はイヤなんだ」という捨て台詞を残し、ほつれと一緒に散ってしまう。
 ※ミエドウマノは生来生まれもった醜悪な外見のため人里を追われ、人を恐れ、異形と化した。
  このことはシナリオ中語られることはない。
個別:
 PC1,PC4は残ることも、去ることも出来る。
 PC2,PC3はまた新たな場所へ旅立つことになる。
○経験点
 FSチャート:其達たちを逃がす→1点。/レンガの家を建てる→2点。
 異形を倒す→3点。
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