フェイドラ日誌
西暦12004年4月
やっと我らの艦長が本業を思い出したらしい
我々は必要実務経験期間を終えた艦長の艦長免許試験のために再び教習惑星へと向かった
久しぶりに来た教習惑星は相変わらずの賑わいを見せておった
特に今の時期は宇宙桜前線もやってきて桜咲きまくりで縁起が良いとの事
せっかくなので我々フェイドラ牧場の面々も牛乳配達用のスクーターのために免許を取る事にした
実際はデススター内でスクーターを運転するのに免許はいらんのじゃが
ワシはともかくヨーダー、ベーダーは運転の仕方も知らんのだから良い機会じゃな
さすがに元図書館員のヨーダーは覚えが良いようなので普通免許に挑戦してもらったが
実質ワシより年長のドワーフにはちょっと無理じゃった様じゃ
しょうがないので次の日に改めて原付免許を取ってもらうことにした
1日目で原付免許を取ったワシとベーダーは温泉客のために乳絞りに精を出したのじゃ
さすがに賑やかな星に停泊するといろんな客が着てて大忙しだのぅ
気が付くとワシは御館様の前にいた
ワシ等が呼ばれた目的はただひとつ、あの悪徳艦長とその一味の抹殺
なに、奴らの手口はわかっておる、それに宇宙港警備のデスとスター、二体の警護ロボを味方につけ
必勝体勢で臨む、ワシの手にかかればお手のもんじゃ
まず呪歌使いのアルディーンと多様な魔法の使えるシャルロットを先に押さえてしまえば楽勝じゃろう
そして奴らがまんまと戻ってきたところを襲撃しにかかる
なに?すでに呪歌が発動している?デスとスターの二連攻撃も神業のようにかわしてしまいおった
抵抗できないうちに麻痺の呪文もかけられ、このままでは御館様に面目が
心の友アルディーンに呼びかけられた、どうもそれまでの記憶があいまいなのだが
ふっ、そういうことか、ワシに催眠術をかけるとは大した敵もおったもんじゃ
どうせ艦長のいない隙にデススターの乗っ取りでもたくらんでおるんじゃろうが
ワシの目の黒いうちはそんな悪い奴を許すわけにはイカンな
なんだかやけぼっくいな場面だとか五つ子研究者達を尻目に敵を追い詰めた
どうやらアルディーンと似た種類のオートマータとかいうカラクリの類らしいが
まぁワシが本気になればこんな奴ら敵ではない
と、その時、地鳴りが起こりブリッジにワシを催眠術にかけていた相手からの直接通信が入る
モニターを見ると我々と同じデススター級の超大型宇宙船がいるではないか
現役時に総統のビスマルク級超戦艦と同クラスの艦影を敵海軍に見たときの戦慄を思い出したワイ
今回は敵も去っていったようじゃが、ここからが艦長の腕の見せ所じゃな
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