フラーヤ:女:14歳:ヒーラー:マジックタイプ
人魚に育てられた少女。
自分も人魚だと思っていたのだが、育ての親から人間である事を告げられる。
“海の民の街”ユーグルスールスで両親の手がかりを得る事が出来るか?
○1日目○
ユーグルスールスには百年に一度現れるかどうかの“嵐の竜”の出現で大騒ぎ。
一つの島みたいになっていた船をそれぞれ切り離して近くの陸地に避難しなくちゃいけなくて忙しそう。
でも、希望もあるの、それがハイ・ウェザードのゴーセンさん。
嵐の竜を鎮めるために必要な物が“オリゴ島”っていうウミネコゴブリンだけが住む島にあるんだって。
七星提督のアルブレヒトさんは改めて私達にその島へ行くようにお願いしてくれたけど、そんなの言う間でもない話だわ。
両親のことは気になるけど、その前にこのユーグルスールスが沈んじゃったら意味ないもの。
ヴェイツェさんもいつの間にか家の人にちゃんと言ってきたみたいで、すごく良かった、これでしっかり旅の仲間気分。
改心したウミネコゴブリンのシンとリンも我らがウミネコ号の航海を手伝ってもらうことにして、いざ出発。
と、意気揚々と出港したのは良いけど、海が荒れてて大変で、気が付いたときには少し方向がずれていたみたい。
するとユーグルスールスから避難中のイルカに乗ったイルカ使いの人たちがアドバイスをくれて修正できたの、珍しいものも見れて少し幸せな気分。
○2日目○
今日は信じられない、起きたら白いものが降っていて、雪って言うんだって、生まれて初めてみた、そういえばゴーセンさんが道標に残していたのと同じ形。
綺麗なのは良いけどとても寒くて、舵を取る手がうまく動かなくてずっとキレイなままだったウミネコ号に傷をつけちゃったの、ごめんね。
○3日目○
天気は少し治まって、オリゴ島が見えてきたところで重たい雨が降ってきてた。
ゴーセンさんに言われて舐めてみたらすごく甘いの『水アメ』って言うんだって。
島ではゴーセンさんが少し話をしたらすぐに族長のところへ案内してくれたの、やっぱりウェザードってすごい。
ウミネコゴブリンの族長は、もうなんだか違う種族みたいだった、とにかく大きくて、迫力があって、シンとリンは見た瞬間ひれ伏しちゃってたわ。
でもすごくいい人?で黒いけど甘くておいしい水と、これまたとても甘いエビを振舞ってもらって、少し元気になっちゃった。
私達の目的はこの島の森に集まる特別な蛾の燐粉なんだけど、この島も少し困ったことになっていたみたい。
島の生き物が暴れてて、森に入るのがとても危険なんだって、そこで私達にその原因が何か見てきて欲しいって逆にお願いされちゃったの。
お互いにお役に立てるならそれが幸せだから、リュークっていう島で狩人もやってるウミネコゴブリンさんを道案内に一緒に行くことに。
黒くて甘い水の沸いているコーラの泉の水でぬかるんだ湿地を歩いて行きました。
○4日目○
霧のせいではぐれちゃったりしていろいろあった後、いよいよ目的の木のあるところまで、その木はなんとコーラの泉の真ん中に生えてて、すごい景色。
すると、泉の側に怪しい人たちが、なんとゴーセンさんをさらった悪い奴の一味、それが妖魔を使ってコーラの泉の水を飲むと凶暴にさせるお酒に変えてたの。
なんてひどい、でも戦っても勝てそうにないのでなんとか泉から離れたところで気を引いて、私とセレスティアさんとヴェイツェさんで時間稼ぎ。
その間にゴーセンさん達が目的の蛾の採取という作戦を採ったの、危ないけどのんびりしてられないし。
悪い奴の名前はピローニャ帝国の騎士ガドック、ユーグルスールスに嵐の竜を向かわせるために蛾の採取を邪魔しに来たんだって。
みんな怪我しちゃったけど何とかゴーセンさんが燐粉の採集に成功したから、一目散に族長のところへ。
その話をしたらみんなすごく怒ってたから、ガドックはすぐにウミネコゴブリンさん達が追い出してくれそう、島の問題も解決しそうで良かった。
この日はやっぱりたくさんの甘いものと、干し魚で豪華な宴になりました、みんな楽しそうですごく良かった。
○5日目○
いよいよゴーセンさんが、嵐の竜を鎮める日です、これ以上遅くなったらユーグルスールスはひとたまりもないかも。
みんなに緊張が走ります。
もちろんウミネコ号で嵐に向かって直進、こうなったらゴーセンさんの言葉を信じて突き進むのみ。
嵐の近くでゴーセンさんが燐粉で作った薬を撒くと、風の方がウミネコ号を避けていって、中心まで進んで行っちゃった。
でもここからが本当の勝負、中心では外みたいな嵐はないんだけど、代わりに巨大な竜巻が見上げても分からない高さまで伸びちゃってるし。
その竜巻を相手にゴーセンさんは何かを念じるようにしながら薬を撒いて行きます、ここからは言ってもとても信じられないような事が。
巨大な竜巻から、数千?とにかくたくさんの天候の竜が分かれて飛んで行く姿が見えたの。
雲の竜、風の竜、雷の竜、雪の竜まで、もちろん天候の竜なんて生で見たことないからみんなでぽかーんとするしかなかったわ。
そして、最後の風の竜の一団がウミネコ号の周りを挨拶するように一周して飛んで行ったと思ったら、すっかり晴れてて嵐もなくなってたの。
ゴーセンさんが説明してくれたんだけど、嵐の竜はたくさんの天候の竜の集まった姿なんだって、あの姿を見たらすっかり納得。
その後はユーグルスールスまで穏やかな海であっという間、みんな戻って来てそれはそれで大忙しだけど、みんな嬉しそう。
ヴェイツェさんのお父さんは嵐の中でもずっと鯛焼きを焼いてたんだって、ヴェイツェさんも見直してたみたい。
私達は見てただけなんだけど、報酬の代わりとばかりにアルブレヒトさんが両親の手がかりを教えてくれました。
これから、どうしよう、だって、私のためにみんなやウミネコ号を巻き込むわけにはいかないもの。
りゅうたまオープンキャンペーンの3回目です、前後編の後編にあたるお話。
まっすぐ嵐の竜と対決かと思ってたら、その前に寄り道、なるほど王道です。
ウミネコゴブリンの島を街づくりシートで作成したら、えらく甘いとんでも島になってしまいました。
コーラの泉とか蜂蜜エビ、ケーキビ、挙句の果てには水アメが降ってくる糖度の高いオリゴ島なのです。
しかも糖猫病という病気があって、勇者は透明な糖像になって、灯台のように死後も島を守り続けるのです。
メルヘンファンタジー全開です。
このシステム面白いなぁ。
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