○中村時次郎:男:15歳:青龍2/剣客1:旅人
武家ではない庶民の生まれながら、次男坊であることもあり、平和で退屈な暮らしを脱却しようとしている。
いつの間にか刀を手に入れるも、人助けをしながら諸国を旅しているので性根は善人。
○田沼伊織:性別不詳:十台半ば:白虎2/忍者1:隠密
生まれた家が潰れてしまい浪人風情になろうとしたところをなぜか田沼意次に拾われ、名字まで借りている。
お家再興を餌に田沼意次の私的隠密として使われている事にうすうす感づきつつも、その命に従っている。
○水戸禄兵衛:男:60歳:玄武2/天下人1:物知り老人
さまざまな知識を学んだ学者、医術の心得などもあり人望が厚く、いろんな人に頼られている。
その正体は先の副将軍であり、平和に緩んだ世界で妖異に対抗すべく次代を担う若人を探している。
○香月大全:男:28歳:朱雀1/白虎1/いくさ人1:用心棒
信長が生きていた戦国時代で名を馳せた七尺近い大男にして紅髪の居丈夫。
時空破断で江戸に来ると、閻羅王に堕ちていた信長に興味を示しつつ、武士として仕えるべき主を求めている。
江戸の北口、本多藩。家康公の直属の家臣にして勇猛を誇った武将の末裔の譜代藩である。
その地で鳴り響く名物の鐘には村雨丸に関わる大いなる秘密があった。
平和な時を経て、気の緩んでしまった本多何某は、村雨丸の復活という大いなる進言を受け入れていた。
その事が、世界を震撼させる新たな閻羅王の復活につながるとは思いもしなかったようだ。
「TRPGの輪を広げよう」というサークル?で去年の十二月に続きGMさせてもらってきました。
今回は天下繚乱、結構久しぶり、ってコミケのリプレイ出したとき以来だから前回のレポートもないです。
相手こそ村雨丸に関係する閻羅王の手先ですが基本はすっかり時代劇。
その辺飲み込んでくれたプレイヤーさん達と楽しい江戸ライフでした。
町人と役人の諍いを止めるシーンなんていかにもでかっこ良かったです。
シナリオは後述してますが、まぁ本当のシナリオはセッション中に完成するってことがよくわかる感じです。
つまり遊んでないとわからないってことでご了承くださいませ。
公式リプレイは何か妙な方向に行ってますが、こういう遊びが本筋だと思うので皆さんもどうぞ時代劇やってくださいませ。
○シナリオ
 舞台は江戸の北、栗より美味い十三里との噂がある地方。実在の地名とは関係ありません。
○オープニング
PC4: 本多何某から仕事を依頼される。鍛冶奉行の護衛および治安維持。名物の鐘を取り外すことになったが反対が多いとのこと。
 宿星【鍛冶屋たちを守る】を渡す。
PC3: 鍛冶屋の太助から相談される。鍛冶屋の仕事で町の鍋や鍬などを次々と集めて溶かしており、娘に嫌われていると言う。
 お珠も町でいじめられているようだが、上からの言いつけに逆らえない。宿星【町の平和を守る】を渡す。
PC2: 幕府のえらい人、または田沼意次から、村雨丸の手がかりとして江戸北方の譜代藩から情報が入ったことを伝えられる。
 鍛冶奉行の下働きとして潜入する手はずを整えられている。宿星【情報の真偽を確かめる】を渡す。
PC1: 城下町の外れ、町人の集まりから邪険に追い出されようとする娘を目にする。娘は仲間に入れてくれと言っているが裏切り者扱い。
 突き飛ばされたりもするので助けると町人は解散する。宿星【困っている人を助ける】を渡す。
PC5: 町の茶屋など。時を告げる鐘の音がすると、店のものがさびしそうな顔をし、鐘が取り外されることを語る。
 町人達は訴えているが、PC4などという用心棒までいて何も言えない。宿星【英傑の動向を調べる】を渡す。
○ミドルフェイズ
1: PC2のシーン、PC4は自動登場、他PCは登場不可。
 酒井鐘守と会う、鐘守がPC4に奉行所とすぐ近くにある鍛冶場を案内しながら、村雨丸を作ることが目的だと伝える。
 PC2のことにも気がつき、口外しないように釘を刺す。
2: PC1のシーン、PC3,PC5は登場できる。
 お珠と話が出来る。鍛冶屋の太助の娘で、自分でも父親を止めたいと思ってるが町人達は過激な行動に出そうでそれも心配。
3: PC4のシーン、鍛冶場の様子を見ている、PC2は自由。他PCは登場難易度8。
 【知覚】難易度10で判定するとあまり楽しそうでないことがわかる。
 鐘つき番の人間が現れる、どうやら鐘がなくなるためお役御免となることを逆恨みしているらしいが、妖異の気配を纏っている。
4: 戦闘シーン、続きなので先ほどのシーン登場PCはそのまま、出ていなければファンブル以外で登場可。
 下級羅刹×1(P.229)、群魍×2(P.229)、疫鬼×2(P.229)
5: PC5のシーン(いなければPC1)。全員登場。
 太助はおびえている。そこに酒井鐘守が現れ、PC達を英傑と認めたうえで、まさしく閻羅王の手先が邪魔しに来たという。
 町人の中に大物がいるはずだから続けて探し出してくれと言う。
6: 情報収集、続きでそのまま経過。
【理知】9 酒井鐘守について:最近この藩にやってきた、村雨丸が鐘になっていることを藩主に告げ、それを取り出すための責任者になった。
 (12以上)鐘つき番と接触していたらしい、その直後、鐘つき番は鍛冶場を襲った。
【幸運】8 鍛冶屋の太助について:お珠の父親。鍛冶職人の一人、善人。
【理知】9 町人と妖異について:鍛冶場をつぶす計画を立てていた。鐘つき番以外に妖怪化したものはいない。
【理知】8 村雨丸について:閻羅王を封じるために一部を鐘に使っていた。
 (11以上)封印は続いており、もし溶かしたりすると閻羅王が復活してしまう。
マスターシーン: 村雨丸の情報収集判定に成功した場合のイベントシーン。
 酒井鐘守と本多何某が会話している。
 「民衆は包丁まで取り上げられて困っておる、それに鐘がなくなることに不満が募っておるとの噂じゃが」
 「殿、すべては大儀のため、この事態を一刻も早く解決するために事を急いだほうが良いですぞ」
 「そうか、良きに計らえ」目がとろんとしている。
 「歯向かう町人どもをすべて捕らえよ」
7: PC1のシーン、他PCは登場自由。
 町人達が捕らえられている、逆らうPCにはお前も捕まえるなどと言う。
 お珠も連れて行かれてしまう、この場面では助けても良い。役人はPC4に助けを求めたりもする。
 PCが町人を守るなら役人は追い払える。穏便に話を聞くと酒井鐘守の命で動いていることがわかる。
8: PC3のシーン、他PCは登場自由。一応、酒井を探すか太助の様子を見に行くか確認する。
 鐘が取り外され、鍛冶場に持ってこられる。太助たちがためらっていると、鐘守がお珠を連れてくる。
 鐘の解体を急がせ、お珠を人質に取る。《神出鬼没》で連れて行く。
○クライマックス
 宿星【酒井鐘守を倒す】を渡す。酒井鐘守と郡網×2との戦闘になる。
 【知覚】難易度8で判定させる、酒井鐘守は閻羅王の分体であることと《外道属性》を持っていることがわかる。
 シーン7で町人が連れられているか、情報収集に2回以上判定したPCがいる場合、下級羅刹を2体増やす。
 村雨丸のことと、閻羅王のことは自白する。
○エンディング
 その時のノリに任せる。
ハンドアウト&トレーラー

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