レンミン:ノスフェラトゥ氏族:12世代
ナポリの夜会に顔を出すようになり数年
こう言う立場にしては珍しく父子の仲は宜しくない。
お互いに我関せずの姿勢は情報伝達が主な仕事の一つであるノスフェラトゥにとっては致命的とも言える。
しかし悪名高い父と共にあることの方が問題だとの計算を行なっている。
トレメールの遺児の件は一応の落ち着きを見せ、意外と言えるほど平穏なままナポリの時は流れていた。
そんなある日の小さな事件、どうやら狩場を弁えない不貞の輩が居るらしい。
放っておいたところで問題はない取るに足らない話。
だが、欧州中央から流れてきた大量の難民と、悪名高いノスフェラトゥ:レコバの動きもあり、公子放っておきたくないらしい。
そこで白羽の矢が立ったトレメールの異人は、この期にナポリの血族に溶け込むために文字通り右往左往する。
一大長編の間の、束の間の平和を演じるようなお話でした。
とはいえ所詮ヴァンパイアなんでろくな事がありません。
情報収集はノスフェラトゥ氏族の仕事なのでメインで働くはずがついつい放置とか。
藪をつついて蛇が出てきても困るし。
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